Google Analyticsのコンテンツグループ機能を使用するには、Html上に所定の記述を設定する必要があるのですが、Google Tag Managerを使うことで、Google Tag Manager上の設定だけでこの機能を使用することができます。
ユニバーサルアナリティクスの時は、第一階層ごとにコンテンツをまとめたアクセスレポートを見ることができたのですが、GA4ではそのレポートがないので、このコンテンツグループ機能を使用することでそのレポートの代わりにできます。
また、この機能はフォルダー単位ではなく、任意の括りで統計を出せるので、使いこなせばよりサイトにあったレポートを作成できます。
①変数を設定する
コンテンツグループの分け方自体は、Google Tag Managerの変数で設定します。
「ユーザー定義変数」の中の「新規」ボタンをクリックして、変数の設定画面を開きます。
変数の設定画面で、「変数タイプを選択して設定を開始…」部分をクリックし、「変数タイプを選択」のメニューを表示させます。
変数タイプを選択の中の「ユーティリティ」内にある、「正規表現の表」を選択してください。
変数の設定画面の「入力変数」のプルダウンメニューから「{{Page Path}}」を選択してください。
次に、「行を追加」ボタンをクリックして、パターンの設定欄を表示させます。
「Page Path」の変数はアクセスしたページアドレスをスキームとドメイン名を除いたもので取得できます。
「https://analytics-note.com/ga/example/」というアドレスにアクセスした場合は「/ga/example/」の部分がパターンの判別部分に使用されることになります。
この部分を正規表現のパターン検索を使用してパターンに一致するアドレスをくくりとして設定できます。正規表現はプログラムでも使用されるもので、知識が必要となります。
自分の思っているパターンになっているかはこちらのアドレスで試してみてください。
スクリーンショットの設定は一例となります。
この設定では正規表現の先頭一致「^」を使用して「ga」フォルダ配下のページ(/gaから始まるアドレス)を「GA関係ページ」とくくり、「gtm」フォルダ配下のページ(/gtmから始まるアドレス)を「GTM関係ページ」としてくくっています。
パターン以外のものもレポートに一括りで表示させる場合は「デフォルト値を設定する」をチェックし、「デフォルト値」に任意の名前を設定してください。
最後に「Advanced Setting」内の「完全一致のみ」と「キャプチャグループと置換機能を有効にする」のチェックをはずし、任意の名前をこの変数につけて保存してください。
今回は「コンテンツグループ」と名前を付けます。
②タグの設定
①で設定した変数を、Googleタグに設定します。
Googleタグの設定方法はこちらの記事をご覧ください。
タグの設定画面で、「設定」の項目をクリックして開きます。
「構成パラメータ」の部分に「content_group」と入力してください。
値には①で設定した変数を設定します。「コンテンツグループ」と名前を付けた場合は「{{コンテンツグループ}}」と設定してください。
こちらで保存すればコンテンツグループで統計を取ることが可能となります。
注意点として、ページ全体のアクセス統計用のタグと、コンテンツグループ用のタグを分けないでください。同じGoogle AnalyticsのタグIDが使用されているタグが設定されていると、片方が無視されてしまうので、ページ全体のアクセス統計用のタグにコンテンツグループの設定を、追加で設定するようにしてください。
2重計測にはならないのでご安心ください。
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